体毛は爪と同じ成分の、ケラチンと呼ばれるタンパク質から出来ています。毛穴から皮膚の表面に出ている部分を毛幹、皮膚の下の部分を毛根と言います。
毛根にある毛母細胞が細胞分裂を繰り返して、毛幹を下から押し上げて体毛が生えてきます。
体毛の成長過程には「成長期」「退行期」「休止期」という3つのサイクルがあります。「成長期」の毛に対して照射をすることが最も効果的ですので、毛周期を無視して脱毛を行っても効果的にレーザー照射はできません。
毛周期について
体毛の成長過程には3つのサイクルがあります。以下ご説明致します。
毛母細胞が分裂・活発化して体毛を作り出します。体毛が毛穴から皮膚表面に伸び出てくる時期です。
毛母細胞の分裂が終わり、体毛が抜け落ちる準備をします。毛乳頭は体毛から離れていき萎縮していく時期です。
毛乳頭が体毛から完全に離れて、自然に抜け落ちる時期です。
医療レーザー脱毛は、黒色のメラニン色素を多量に含む毛根を破壊し、その結果として脱毛効果が現れます。医療レーザー脱毛の光の波長は、メラニン色素に反応します。レーザーを照射するとメラニン色素に反応し発熱をし、毛を成長させる毛乳頭を破壊します。毛乳頭を破壊された毛根は、毛を成長させる働きが失われ、このような仕組みレーザー脱毛が行われます。
レーザー脱毛は黒いメラニン色素の多い成長期の毛根にレーザーが効率よく反応しますので、成長期に行う必要があります。メラニン色素がほとんどない退行期や休止期の体毛にはレーザーが反応しません。成長期の体毛の割合は、全体の毛の30~
40%といわれていますので、1度だけのレーザー照射では全体の30~40%しか処理できないことになります。そのため、毛周期に合わせて1~2か月毎に6回以上(個人差があります)の定期的にレーザー照射が必要となります。